- たいに
- たいに【大為爾】〔「大為爾」は四七字の初めの三文字の万葉仮名より〕四七字の仮名を繰り返さずに, 全部使って作られた, 「たゐ(田居)にい(出)で, な(菜)つ(摘)むわれ(我)をぞ, きみ(君)め(召)すと, あさ(求食)りお(追)ひゆ(行)く, やましろ(山城)の, うちゑ(打酔)へるこ(子)ら, も(藻)はほ(干)せよ, えふね(舟)か(繋)けぬ」という五七調の歌詞。 「あめつちの詞」に次ぐもので, 平安中期頃の「いろは歌」に先行して作られたと考えられる。 源為憲の「口遊(クチズサミ)」(970年成立)に見える。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.